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内科・外科・消化器内科・肛門外科

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外科

肛門科・外科は医師不在のためしばらくの間、休診とさせていただきます

外科の大きな枠の中にさらに専門性によって科が細かく分かれており、例えば骨や筋肉に関することは整形外科、頭に関することは脳外科、心臓に関することは心臓外科、肺に関することは呼吸器外科、乳房に関することは乳腺外科、などと呼ばれています。また外傷(けが)などによる体表の傷やお腹の手術を行う(消化器外科)外科を総称して一般外科などと呼ぶこともあります。 当然、一人の人間が全ての科をこなすことは困難ですので、手術の必要があれば、それぞれの科で治療をお願いすることになりますが、一般の方にとって、自分がどこの科にかかったら良いものなのか?手術をする必要があるのか?を判断することはとても難しいことだと思います。
しのはらクリニックでは「みなさんが気軽に相談できるホームドクター」を目指しております。
どうぞお気軽にご自分の症状をご相談ください。

消化器疾患(手術が必要となる急性疾患)

抗生物質や医療技術の進歩により、以前は手術でなければ治すことの出来なかった病気を、お薬や内視鏡、カテーテルなどを用いることによって治すことが出来るようになってきました。
しかしながら、未だに手術でなければ治すことの出来ない病気や、タイミングを逃すと生命を脅かす病気も多く存在します。手術の必要性を一般の方が判断するのは、とても難しいことだと思います。我慢をせずに、早いタイミングでご相談ください。。

【脱腸・鼡径(そけい)ヘルニア 】

乳幼児期と中年以降によく見られ、下腹部から鼡径部(足のつけ根)が膨隆したり、同部にしこりのようなものを触れることのある病気です。
手術をしなくても済む場合もありますが、放っておくと脱出した腸管が壊死してしまう事もあり、特に痛みを伴う場合には注意が必要です。お歳をめされた方々の中には「歳だから・・・」と諦められていらっしゃる方も多いようですが、ご高齢の方でも決して治療が出来ないという事はありません。お気軽にご相談ください。

【盲腸(もうちょう)】

お腹が痛くなる病気の中で、最も有名な病気の1つではないでしょうか?実は盲腸というのは俗称で、本当は急性虫垂炎(きゅうせいちゅうすいえん)といいます。
典型的な症状は心窩部(みぞおち)の痛みに始まって、徐々に痛みが右の下腹部に移動してきますが、経験的には典型的な症状を示す盲腸の方が少ないというのが印象です。またよくある病気として一般の方々にも知られる盲腸ですが、こじらせると非常に厄介で、未だに盲腸が原因で命を落とされる患者様もいらっしゃいます。右の下腹部が痛くなるような事があったら、早いうちにご相談ください。

【腸閉塞(ちょうへいそく)】

別名をイレウスといいます。腸閉塞の原因は様々ですが、頻度が高いのはお腹の手術を受けたことのある方に起きる腸管の癒着(ゆちゃく)によるものです。また最も危険なのは絞扼性(こうやくせい)イレウスといって、腸管の血流障害を伴うタイプの腸閉塞で、急激に症状が進行し放っておくと生命の危険性もあるため、早期の診断と手術が必要となります。腸閉塞の症状としては吐き気、腹痛、腹部の張り感などで、このような症状がありお腹の手術を受けたことのある方は早めの受診をお勧めします。

【腹膜炎(ふくまくえん)】

腹膜炎は様々な原因によって起きる腹膜というお腹の臓器を包んでいる膜に波及した炎症の事を言います。原因としては腹部の食道から、胃、十二指腸、空腸、回腸、結腸、直腸のどこかの消化管が破れて、消化管の内容が腹腔内(ふくくうない)に漏れ出した場合や、子宮や卵巣を含めた腹腔内の臓器に非常に強い炎症を伴う場合に見られます。主症状は腹痛で、程度にもよりますが、多くは今までに経験のしたことの無いようなお腹の痛みを伴います。時間単位で命取りとなりますので、そのような症状を経験したらすぐに受診をしなければなりません。

肛門疾患:肛門外科

肛門の病気も外科で扱う病気の一つです。痔(じ)と一口で言いますが、痔にはいくつかの種類がある事をご存知でしょうか?人に見せたくない部分ですし、何となく「痔なんてそれほど大ごとには至らないのでは?」とお考えの方も多いのではないかと思いますが、お薬だけでは治らない病気や、放置するとどんどんと状態の悪くなっていく疾患もありますので注意が必要です。

次のような症状でご困りの方は、是非ご相談ください。

  • 便に血が混じる
  • おしりを拭いた際に紙に血がつく
  • 便の色が赤黒い、もしくは黒い
  • 最近になり、便秘がちになった
  • 便秘と下痢を繰り返している
  • 便が細くなった
  • おしり(肛門)の周りが痒(かゆ)い
  • おしり(肛門)の周りにイボのようなものがある
  • おしり(肛門やその周囲)が痛い、もしくは押すと痛みがある
  • おしり(肛門やその周囲)が痛く熱がある、もしくは熱っぽい
  • 便をした際におしり(肛門やその周囲)が痛い
  • おしり(肛門やその周囲)が腫れている
  • 腫れた部分が痛い、もしくは押すと痛みがある
  • おしりから分泌物が出る、もしくはパンツが汚れる
  • おしり(肛門やその周囲)にしこりがある
  • おしり(肛門)の中から常に痔のようなできものが出ている

上記の症状は肛門疾患で良く見られますが、上記のような症状を訴えて来られた患者様の中には大腸がんや直腸がんであったことも、少なくありません。がんは進行するまで、ほとんど症状を出してくれません。がんの初期症状を見逃さないようにご注意ください。
当院ではおしり(肛門)の診察のみでなく、内視鏡(大腸カメラ)を用いた大腸の検査も月曜日~土曜日まで行っております。お気軽にお問い合わせください。

内痔核(ないじかく:イボ痔)

いわゆるイボ痔です。肛門内の血流障害によって起きる病気で、立ち仕事の長い方や、便秘の方、排便時に過度にいきむ方、妊娠中の方など、要するに肛門から心臓に還る血液が肛門の静脈内にうっ滞し、静脈が異常に拡張してしまった状態です。主症状は排便時の出血と痔の肛門外への脱出で、痛みを伴う事はあまりありません。痔の程度はその症状によって下記の4つに分類されますが、手術の適応となるのはIII度とIV度の痔だけで、高度な痔の脱出や、多量の出血などを伴わなければ、無理に手術を行う必要はありません。

I度
ごく軽度の痔の初期の段階で、痔の脱出はなく、症状は軽い出血程度のもの
II度
排便時に痔核の脱出を認めますが、自然に肛門内に痔核が戻るもの
III度
痔核が外に脱出して、指で押し込まないと中に戻っていかないもの
IV度
指で押し込んでも戻らずに、出たままの状態となってしまったもの。

治療法としては、

  1. ① 内痔核自体を切り取る方法
  2. ② ALTA療法といって痔を特殊な薬で固める方法
  3. ③ ゴム輪結紮療法といって痔を縛る方法

③以外は十分な麻酔下に行わなければならないため、日帰り手術や入院での治療が必要となります。

外痔核(がいじかく:イボ痔)

外痔核もイボ痔の一種ですが、内痔核とは成因が全く異なります。いわゆる肛門にできる“血豆”のようなもので、便秘をしていて固い便が通った際や、強くイキんで肛門に一気に圧力が加わった際、また肛門を強く拭いた際などに起きます。血豆を経験したことがある方ならご存知だと思いますが、血豆は最初のうちは痛くても、1週間もすれば痛みが無くなります。ただし、血豆が体に吸収されるにはそれなりの時間が必要なため、しこりが無くなるのには1か月程度かかりますが、これは外痔核でも同様で、痛みが無くなってもしこりだけは残るという状態になります。
一般的には切る必要はありませんが、腫れがひどく痛みが強い場合には、局所麻酔下に切開をして血栓を外に出してあげるような処置を行います。

裂肛(れっこう:切れ痔)

いわゆる切れ痔です。症状としては血便や排便後の出血、またピリピリとした痛みなどです。肛門内の皮膚の部分が固い便や勢いよく出た便などによって裂けたことによっておこります。多くは排便のコントロールと軟膏の塗布で改善しますが、慢性的になるといつも切れる部分が潰瘍となり、ひどい場合には肛門が狭くなって手術が必要になることもあります

肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)

肛門の皮膚と腸の粘膜の境目である歯状線(しじょうせん)にある肛門陰窩(こうもんいんか)という窪みから細菌(主に大腸菌)が侵入し肛門腺で菌が増殖することによって起きます。徐々に進行する肛門周囲の痛みが主症状で、ひどくなると38度以上の発熱を認めることもしばしばあります。通常は皮膚が自然に破れるか、皮膚を局所麻酔下に切開することによって、皮膚の下に溜まった膿を外に出してあげなければ改善しません。またこじらせればこじらせるほど、膿の溜まりも拡大し、良くなるのにも時間がかかりますので、早期の診断と治療が必要です。

痔瘻(じろう)

肛門周囲膿瘍の際にできた肛門陰窩からの道がふさがらずに、肛門内と皮膚との間に膿の通る瘻孔の出来てしまったものを痔瘻と呼びます。痔瘻には単純な痔瘻と複雑な痔瘻が存在しますが、いずれにしても根治するためには手術が必要となります。特に複雑な痔瘻は手術も難しく、せっかく手術をしても再発してしまうケースが多いため、肛門外科の専門家による手術が必要です。
当院では肛門外科専門病院と提携し、手術の必要な患者様をご紹介しておりますので、遠慮なくご相談ください。

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