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インフルエンザワクチンの接種について

当院ではインフルエンザワクチンの接種を行っております。2021年度につきましては詳細が分かり次第ご案内いたします。

2015年度より従来の3価から4価ワクチン*に変更になりました。
それに伴いインフルエンザワクチンの原価が大幅に値上げされたため、やむを得ず接種料金を変更させて頂きました。

費用について

ワクチン接種の料金は4,000円です。

  • インフルエンザワクチンは数に制限があるため、接種をご希望の方はお電話でご確認ください。
  • 当院では10歳未満のお子様へのインフルエンザワクチンの接種は行っておりません。恐れ入りますが、かかりつけの小児科にご相談ください。

*4価ワクチンとは

A型インフルエンザは後述するようにたくさんの亜型が存在し、またB型インフルエンザには亜型がなく、2つの系統のウィルスが存在します。
2014年までは流行の予測されるA型インフルエンザウィルスから2株、またB型インフルエンザウィルスより1株を選択し、合計3種類のインフルエンザウィルスに対するワクチン(3価ワクチン)を使用していました。通常その年に流行するインフルエンザは、A型、B型ともに1種類ずつであったことから、B型は予測されるどちらか片方の系統しか含まれていませんでした。しかしながら、近年B型インフルエンザの2系統が同時に流行する事が多くなってきたため、WHOの推奨も従来の3価ワクチンから4価のワクチンへと変わりました。
上記の理由から日本においても2015/2016シーズンより、A型インフルエンザ2種類、B型インフルエンザ2種類の4価ワクチンとなりました。

インフルエンザに感染したかな?と思ったら・・・

抗インフルエンザウィルス薬は、インフルエンザ様症状があらわれてから2日以内に使用を開始することにより効果が期待できますが、症状があらわれてから48時間以降に使用しても効果が期待できません。
インフルエンザに感染したかな?と思ったら早めに医療機関を受診するようにしましょう。
特に高齢者、慢性呼吸器疾患、慢性心疾患、代謝性疾患(糖尿病など)の人がインフルエンザに感染すると重篤化することがあるため、インフルエンザを疑う場合はすぐに受診しましょう。

インフルエンザに関する豆知識

インフルエンザは、インフルエンザウィルスが原因で起こる急性感染症で、発病すると悪寒、突然の高熱、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛などの症状があらわれるのが特徴で、咽頭痛、鼻汁、鼻閉、咳、痰などの気道炎症状を伴います。腹痛、嘔吐、下痢といった胃腸症状を伴う場合もあります。一般に、重症化しない限り症状は約1週間でおさまりますが、高齢者などでは肺炎等の合併症を起こしやすいため注意が必要です。
最近は、インフルエンザウィルスの有無を簡単に判定する検査法が普及してきたため、短時間でインフルエンザウィルスに感染しているかどうか診断しやすくなりました。

インフルエンザウィルスにはA・B・Cの3型があります。毎年「流行」を起こすのはA型とB型で、中でも大流行を起こすのはA型です。

A型インフルエンザウィルスには変異が多く、細かな変異によって抗原性や宿主が異なるため、年によって流行するウイルスの型が異なります。また、A型は時々遺伝子が大きく変わるため、時折世界的な大流行(パンデミック)を引き起こします。一方で、B型は遺伝子がかなり安定しているため、免疫が長期間続きます。
A型インフルエンザウィルスの表面にはウィルスが感染を起こす細胞に吸着するのに必要なヘマグルチニン(HA)と感染を起こした細胞から離れる際に必要なノイラミニダーゼ(NA)という2種類の糖タンパクが存在します。HAには16種類、NAには9種類の大きな変異が存在するため、そのかけ合わせの数だけA型インフルエンザウィルスが存在します。それぞれウィルスは表面の糖タンパクのタイプに基づいてH○N△と表現されます。ヒトの間で伝染する主なA型インフルエンザウィルスはH1N1, H1N2, H3N2です。
2009年までに毎年流行していたのは、Aソ連型(A/H1N1)とA香港型(A/H3N2)およびB型でした。しかし、新型インフルエンザ(A/H1N1)の世界的な感染拡大を受け、WHO(世界保健機関)は2009年6月11日に警戒レベルを最も高い「フェーズ6」に引き上げ、「パンデミック(H1N1)2009ウイルス」と命名されました。
2010年8月、この新型インフルエンザの世界的な流行状況が「ポストパンデミック(パンデミック後期)」に移行したことがWHOより宣言されました。現在は通常のインフルエンザとして取り扱われ、2011年4月1日以後、その名称は「インフルエンザ(H1N1(エイチイチエヌイチ)2009(ニセンキュウ)」とされています。

B型インフルエンザの表面にもA型と同様にヘマグルチニン(HA)ノイラミニダーゼ(NA)という2種類の糖タンパクが存在します。A型とは異なり、B型のHAやNAはそれぞれ1種類しかないため、B型インフルエンザには亜型が存在しません。しかしながら、HAの抗原的な違いによって、B型インフルエンザウィルスは1987年にカナダのビクトリア州で分離されたビクトリア系統と、1988年に山形県で分離された山形系統に大別されます。

C型インフルエンザにはA型やB型に存在するHAやNAは無く、その代わりにヘマグルチニン・エステラーゼ(HE)という糖タンパクが存在し、B型同様に亜型は存在しません。A型B型と異なり季節性がなく、通常は小児に罹患し一度かかると再度感染することは稀とされています。

通常日本では、毎年11月下旬から12月上旬にインフルエンザのシーズンが始まり、1~3月にピークを迎えて、4~5月にかけて患者数は減少します。しかし、インフルエンザウィルスの有無を簡単に判定できるようになり、最近では夏でもインフルエンザに感染している患者さんが見られるようになってきました。熱帯・亜熱帯地方では年間を通して発生しますので、世界的にみると、気候は流行の絶対的な条件にはなっていないと考えられています。つまり、夏でも安心は出来ないという事です。

インフルエンザウィルスは、患者さんの咳やくしゃみなどとともに小さな飛沫となって空気中に飛び散りこれを周りの人が吸い込むこと(飛沫感染)や、インフルエンザウィルスが付着した手で目や口を触ること(接触感染)により感染します。インフルエンザを発病する前日から発病後3~7日間程度は感染力があると言われています。

予防法としては、外出時はマスクやゴーグルなどを装着し、帰ってきたらそれらは外で処分してから家の中に入るようにする、屋外から屋内に入る時にはうがいと手洗いを必ず行う、といったことが推奨されています。
インフルエンザは皮膚からは侵入することが出来ず、侵入するのは粘膜からです。粘膜に付着すると1時間以内に細胞内に侵入すると言われており、侵入する前にうがいなどによって洗い流すのが、予防として有効です。
またウィルスというのは一般的に細胞に寄生しない限り、長く生きることはできません。特にインフルエンザウィルスのようなRNAウィルスは自然界に存在するRNaseという酵素によって容易に分解されてしまうため、ドアのノブやテーブル、衣服についたものが、いつまでも感染力を持つということはありません。したがって、例えドアやエレベーターのボタンに触れたとしてもその手で自分の粘膜を触れたり、手で触れた物を食べたりしない、また家に帰ったら手洗いとうがいを徹底する、などの対策によって感染のリスクを減らすことが出来ます。

インフルエンザワクチンの予防接種を受けておくことで、発病や入院、死亡のリスクを下げることが期待できます。ワクチンを接種することで、ウイルスを排除する働きをもった物質(抗体)を作り、次に同じウイルスが入ってきても感染しにくくする(免疫をつける)というのが目的です。
現在日本国内で使われているインフルエンザのワクチンは「不活化ワクチン」で、ウイルスに化学的処理を加えて感染性をなくしたもので安全性が高いワクチンです。
ワクチンの基となるウイルス(ウイルス株)は、毎年WHO(世界保健機関)が発表する推奨株を基に、日本国内の専門家による会議にてその年の流行を予測・検討し、決定されています。

今年度は上記予想のもと、下記の製造株となりました。
A型株:

  1. A/ブリスベン/02/2018(IVR-190)(H1N1)pdm09株
  2. A/カンザス/14/2017(X-327)(H3N2)株

B型株:

  1. B/プーケット/3073/2013(山形系統)株
  2. B/メリーランド/15/2016(NYMC BX-69A)(ビクトリア系統)株

インフルエンザワクチンを接種してから抗体ができて予防効果が発現するためには、およそ2週間かかると言われています。一般的に日本では12月頃からインフルエンザの流行が始まることを考えると、10月~11月が接種を受けるのに最適で、遅くとも12月までに接種を完了することが望まれます。

妊娠中には一般的に非妊娠時に比べると免疫力がおちて易感染性になりますので、インフルエンザにもかかり易い状態となります。さらに妊娠中は食欲不振などから体力が低下するとともに子宮の増大や循環血液量の増加に伴って肺や心臓に負担がかかるため、妊婦のインフルエンザ感染は重症化する危険性があり、世界的にも積極的なワクチン接種が推奨されています。安全性に関しても米国疾病対策センター(CDC)が中心となり、接種を行った妊婦に関する調査を行っていますが、副反応の増加や胎児への影響は認められておらず、その安全性は高く評価されています。接種時期に関しては、妊娠前はもちろんのこと、妊娠初期より全妊娠期間において接種可能です。また妊婦の抗体は胎盤を介して胎児へも移行するため、母体の免疫獲得によって出生後の乳児の感染予防と重症化防止への効果もあります。授乳中の女性に関して問題になるのは、乳児に卵アレルギーがある際などですが、一般的にワクチン内の微量な卵白アルブミンが母乳中に移行する量は極めて微量であると考えられ、問題はありません。

チメロサールはワクチン内で細菌が繁殖しないようにするための保存剤として多くの不活化ワクチンで使用されています。ワクチン中のチメロサールについて注目されるようになったのは、ここ十数年の間に米国で乳幼児が接種すべきワクチンの種類や本数が増え、チメロサール(エチル水銀)の投与量が全量で375㎍にも及ぶようになったことに加えて、2000 年4月に米国の研究者Bernard によってチメロサールが原因で自閉症を起こすという仮説が発表されたことに端を発しています。しかしながら、チメロサールと自閉症の因果関係を示す決定的な証拠はなく、2004 年5月にIOM(Institution of Medicine ;米国科学アカデミーの医学協議会)はチメロサールと自閉症の関係を正式に否定したことによって、現時点では、チメロサールと自閉症の因果関係は否定的見解が一般的となっています。

日本で良く知られる水銀による被害に水俣病がありますが、この際に問題になった有機水銀はメチル水銀であり、チメロサールの体内での分解産物であるエチル水銀とは異なります。体内におけるエチル水銀の半減期はメチル水銀の6~10倍速く、メチル水銀に比べると代謝されるのが早いということが判っています。

チメロサールを含むワクチンを接種することによって蕁麻疹や発疹などの過敏症が出ることがあることが判っていますが、メチル水銀のように中枢神経障害を起こすかどうかに関しては明らかになっていません。また胎児への影響に関しても判っておらず、はっきりとした悪影響は報告されていません。一般的に国内のインフルエンザワクチン1回分に含まれるチメロサールの量は約5㎍(水銀量で2.5㎍)程度で、米国の乳幼児接種総量の375㎍に比べると少ない量と言って良いと思います。また私たちは普段の生活において食品に含まれる微量な水銀を気付かないうちに摂取しており、日本人のメチル水銀の1日摂取量は平均8.17㎍です。これは妊婦さんでもさほど変わるものではないと思います。
厚生労働省のページに掲載されている資料をこちらからご参考ください。
上記を踏まえた上で、やはりチメロサールを含まない(チメロサールフリー)インフルエンザワクチンを希望される患者様はお申し出ください。同ワクチンの製造される量は限られているため、入荷の時期や可否に関してはお約束できませんがご予約を承らせて頂きます。接種料金は4,500円です。

インフルエンザワクチンは完全にウィルスを不活化したワクチンであり、弱毒化生ワクチンと異なり接種によってインフルエンザにかかってしまうことはありません。しかし、接種した時期に偶然、体内にウィルスが侵入した場合にはインフルエンザにかかる可能性はあります。またワクチンを接種したからといって、100%の予防効果を期待することは出来ず、残念ながらインフルエンザに感染・発症してしまうこともあります。

インフルエンザワクチンは国内、国外ともに発育鶏卵内でウィルスを増殖させ、その後に精製しワクチンを製造しているため、微量の卵白アルブミンの混入を避けることはできません。接種によるアレルギー反応で最も重篤なものがアナフィラキシーで、通常30分以内に出現し全身の蕁麻疹・吐き気に始まり、呼吸苦や低血圧などの重篤な症状を呈します。しかしながら我が国の精製度は非常に高く、混入したとしても極めて微量であり、ワクチン接種後のアナフィラキシーの頻度は100万回の摂取に対して0.2~0.3と推定されています。過去に卵を食べてアナフィラキシーになった方であれば接種には慎重になるべきですが、症状が蕁麻疹のみであれば接種は可能です。また過去に接種した際に接種部位に発赤や腫脹を認めた方も多いかと思いますが、これらの方でも接種は可能です。

厚生労働省の指針では2011年より、3歳未満には2~4週間の間隔をあけて0.25mlを2回、3歳以上13歳未満は2~4週間の間隔をあけて0.5mlを2回に変更になりました。また厚生科学研究の報告より、65歳以上の方に関しては0.5mlを1回接種が推奨されています。13歳以上65歳未満の方に関しては0.5mlを1回もしくは2回で接種医の判断に委ねられていますが、一般の方は1回、喘息や慢性気管支炎などの基礎疾患をお持ちの方は2回接種が良いと考えています。

インフルエンザ予防接種ガイドラインによると、

  1. 他の生ワクチンを接種した後は27日以上の間隔をあけて(4週間後)からインフルエンザワクチンを接種可能
  2. 他の不活化ワクチンを接種した後は6日以上の間隔をあけて(1週間後)からインフルエンザワクチンを接種可能
  3. インフルエンザワクチンを接種した後は6日以上の間隔をあけて(1週間後)からワクチンの種類を問わず接種可能

となっています。一方、同時接種に関してですが、日本では古くから同時接種を推奨してきませんでしたが、海外などでは複数のワクチンを同時に接種することは一般的で、一度に5~6種類のワクチンを打つことも稀ではありません。このことも日本がワクチンの後進国であると言われる由縁なっていますが、日本では未だに「医師が特に必要と認めた場合には2種類以上の予防接種を同時に接種することができる」となっており、責任の所在はあくまでも医師の判断となっています。日本小児科学会では「ワクチンの同時接種は、日本の子どもたちをワクチンで予防できる病気から守るために必要な医療行為であると考える」としており、同時接種を認める見解を示しています。上記の事を踏まえ、当院では同時接種を行っております。

同じ年に2回インフルエンザにかかる患者さんを時々見ます。それは「インフルエンザウィルスの種類」で前述したように、インフルエンザには色々なタイプが存在するためです。例え1種類のインフルエンザウィルスに感染したとしても、免疫力を持つのはそのタイプもウィルスに対してのみで他のウィルスに対しては無効です。「インフルエンザの予防法②(インフルエンザワクチン)」で述べたように、インフルエンザワクチンには今年度に発症が予測されている3種類のウィルスに対して効果があります。従って、既にインフルエンザにかかった方でも他のタイプのウィルスに対する予防という観点より、インフルエンザワクチンの効果は十分に期待できます。

近年、インフルエンザテストとして「迅速診断キット」を使用することにより、インフルエンザウィルスに感染しているかどうかを短時間で知ることができるようになりました。
鼻からの吸引液や洗浄液、拭い液(ぬぐいえき)、喉からの拭い液などの検体を採取して、インフルエンザウィルスがいるかどうかを調べます。たくさんの種類のキットがありますが、ほとんどがA型とB型を鑑別することが可能で、15分以内で結果を得ることができます。ただし、発症直後に検査した場合などでは検体の中にあるインフルエンザウィルスの量が少ないために、感染していても陰性になる場合があります。最終的な診断は患者さんの症状等から総合的に判断します。

どんなに予防に気を付けていても、またワクチンを接種していてもインフルエンザにかかってしまうことはあります。
インフルエンザの治療の基本は、症状を緩和するための対症療法と、抗インフルエンザウィルス薬による治療です。
熱がつらい場合には解熱薬を、鼻水には抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を、喉の痛みには消炎鎮痛薬やうがい薬を、咳や痰には鎮咳薬や去痰剤を、というように、それぞれの症状を抑える薬を使用します。
また、近年インフルエンザウィルスに直接効果のある抗インフルエンザウィルス薬の開発が進み、治療に使用されるようになりました。抗インフルエンザウィルス薬には、飲み薬と吸入剤の剤形があり、飲み薬ではタミフル、吸入剤ではリレンザやイナビルなどが一般的に使用されています。
※注意:タミフルは1歳未満の人に対する安全性および有効性は確認されていません。一般的には安全な医薬品ですが、頻度は低いものの様々な副作用を生じることがあります。また、因果関係については不明ですが、タミフルを内服することによる未成年服用者の異常行動例が報告されており注意が必要です。

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